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【オススメ】映画:愛と法|東京初日、舞台挨拶行ってきました!LGBTの日常を見て欲しい

【オススメ】映画:愛と法|東京初日、舞台挨拶行ってきました!LGBTの日常を見て欲しい

大阪で弁護士事務所をされている、
南和行さんと吉田昌史さんの日常を追ったドキュメント映画、
愛と法を鑑賞してきました。
「コーヒーが冷めないうちに」に引き続き、公開初日に行っちゃいました!
僕なりの視点でご紹介していきます。

2人を知ったきっかけ

彼氏が南さんの著書を持っていて、
「南さんが、大阪でトークショーをやる」
と聞けば、東京から大阪まで弾丸ツアーする程ファン^_^

普段、食と漫画以外に興味を示さない彼氏がここまで・・(°_°)
ってなことで興味が湧き、僕も
著書:僕たちのカラフルな毎日: 弁護士夫夫の波瀾万丈奮闘記
を読了し、2人の生い立ちや人物像を知り、興味を持つようになりました。

映画が出来た?よし、行こう!

友達から
「2人のドキュメント映画が上映されるらしいよー」
という聞き、早速彼氏に報告すると、
「当然知ってるよ!(ドヤァ)」
との返事(笑)
公開されたら行こうと話している内に、
トークショーの為に大阪まで行ったことを思い出し、
「舞台挨拶あるのかね?舞台挨拶あったら行きたい?」
と聞くと
「いや、別に。」
「いや、でも行こうかな。」
「なんなら、大阪行っちゃおうかな!」
「あ、東京でやるみたい!行こう!」
と一人で色々と燃え出してしまった彼氏。

風邪を気合いで治し、約1時間30分かけて、渋谷のユーロスペースへ。

簡単に2人を紹介

2人は弁護士夫夫として、
自分たちで設立した法律事務所で働き、
同じ家で暮らす、結婚式も挙げたゲイカップルです。
職場には南さんのお母様も勤めていて、親子ゆえの衝突も映画で垣間見えます。
未成年後見人として子供を育てる?面倒をみる??
うーーん、最適な言葉が見つからないんですが、
保護者として一緒に生活していました。

そしてハッキリと明言はされていませんが、
現在、里親として子供を育てていると思われます。
【参考】日経新聞:男性カップルが里親に 大阪市が異例の認定

同棲しているゲイカップルは、珍しくなくなってきていると思うのですが、
ここまでのことをしているのは、相当なレアケースだと思います。

LGBT、少年問題などを中心に弁護のお仕事をされていて、
今回の映画はそんな2人の日常を追ったドキュメンタリーです。

映画感想

150席くらいある劇場は満席で、立ち見の方もパラパラ。
老若男女いましたが、30代以上の方がほとんどで、年配の方も結構いました。

LGBTパレードの様子から始まり、いくつかの裁判にスポットを当てながら、進んで行きました。

・ろくでなし子裁判
・君が代不起立裁判
・無戸籍裁判


当たり前ですが、下手な検事・弁護士ドラマよりリアルで、
現場検証の一部や弁護士チームのミーティングの様子も、
少し垣間見ることができて、
テレビやネットニュースではわからない、
事件の裏側、本質的な部分に触れることができました。

途中、2人の私生活の部分はもちろん、

・未成年後見人として一緒に生活した少年との同棲生活と、独り立ちしてからの様子
・南さんのお母様の生活の様子
・南さんのお兄さんの家庭との交流

も見ることが出来、 ほのぼの☺️
とはいえ、最初は苦労もあったようで、
お母様やお兄さんは、
カミングアウトした当初は、
理解を示すことができなかった
そうです。
しかし
「知らないものはしょうがない」
という気付きから、お互いに歩み寄り、今の暖かい関係になったとのこと。

印象深かったシーン

未成年後見人絡みの少年が、付き合っている彼女に言った
「(男同士で好き合って、一緒に暮らすのは)普通だよ。」
という言葉でした。
世の中、この考えが浸透したらどれだけ生きやすいか。
その為には【知ってもらう】ことが大事なんだ、と改めて思うと同時に、それが難しいんだよなぁと思いました。

ドキュメンタリーゆえ、途中聞き取りづらい部分はありましたが、
字幕もあるし、夜景などの使い方が綺麗だったし、
何より、飾らない2人の様子がテンポよく見れるので、
「いつまででも見ていたい、見守っていたい!」
感覚になりました。
※字幕は英語です。僕は得意ではないですが、なんとなーくのニュアンスで参考にしてました。

オススメ!色んな人に観て欲しい

LGBTの方はもちろん、法を学ぶ方や、
「世の中にはこんな人もいるんだ」
という見聞を広げたい方など、色んな人に見て欲しいなぁと思いました。
「面白いから絶対見て!」
とは言えないけど、間違いなくオススメです!

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舞台挨拶の様子

主演の南さん、吉田さん、
戸田監督の3名で行われました。

東京2回目は、戸田監督のみの挨拶なので、貴重なショット!
舞台挨拶は、講演経験豊富な南さんが司会進行を務めていました。
ざっくりした概要は以下の通り。
南さんが進行をしているので、吉田さんと戸田監督の回答が多くなってます。

1:地元大阪から遠い東京で需要があるのか不安では?

吉田さん:
特に舞台挨拶の回が不安で、数時間おきにネットの空席状態を調べていた。
満席になって本当に嬉しい。
南さん:
フミ君(吉田さん)と同じく、不安でした。
大阪なら1回分埋めるくらいの友達がいるが、東京にはいない。
けど立ち見の方までいらっしゃり、本当に有難い。

2:監督はなぜ2人を撮ろうと思ったのか?

戸田監督:
海外から日本に帰ってきて、
面白いものを撮りたい!
「面白いと言えば大阪!」
と安易な考えで行きました(笑)
大阪人情に触れ、どんどん好きになり、
大阪で活躍する2人に出会い、
「お互いの弱い部分も欠点も全て受け入れ、支えあっている関係性」
に強く惹かれ、今回のオファーをした。

3:ドキュメンタリー映画の撮影に、抵抗はなかったか?

吉田さん:
元来苦手だが、前にTV番組の取材を受けたことで克服。
今は頂ける依頼は全て受けるつもり。
南くんは元々目立ちたがり屋だから大丈夫かと(笑)

4:着地点はいつ見えたのか

戸田監督:
撮影しながら混乱していた。
今回の映画では使われなかったが、南さんの
「色んな問題が、根っこの部分で繋がっていることに気づいていない人が多い。
これに気付けば、他人事ではいられないと思うんだけどなぁ」

という言葉でに、本当にそうだなと思って、どう締めるか決まった気がする。
最後は、編集の方に綺麗にまとめてもらった(笑)

だいぶ割愛しましたが、主にこんなお話でした!
大まかなニュアンスに間違いはないと思いますが、
違う部分があったらごめんなさい。

戸田監督の印象

緊張が見て取れたものの、
途中2人をスマホで撮影しだす自由さも持ち合わせている(笑)
なんとなくですが、
「帰国子女と言われなくても、
帰国子女なんだろうなーと気付けそう。」

という印象でした。
少しぶっ飛んでる!?視点がグローバル!と感じたからかな。
魅力的な女性でした。。

吉田さん

明瞭簡潔に質問に答えたり、感想を述べたり、
時には合いの手を入れて盛り上げていました。
僕の中の吉田さんは、こういったシーンでの喋りには緊張が滲んでしまうイメージだったので、印象が変わりました!
写真で見るより、動いているところの方が、可愛らしい(笑)

南さん

お話慣れしている印象、そのまま。
司会進行をしながら今回の映画のPR、
あわよくば続編に繋げたいようなニュアンスの言葉(そう感じたのは僕だけ?)で締めていたり、
「僕が手短に感想行ってる間に、締めの言葉考えといて!」
と舞台上で戸田監督に指示出したり(笑)
「流石だなぁ」
と思いました。
自身で作成した曲をべた褒めするところや、
コッテコテのPVには笑わせてもらいました(笑)
続編があればまた見たいので、叶いますように。。

まとめ:いわゆるオネエでない、LGBTの日常が見られる!

TVでLGBTが取り沙汰されることが増えましたが、
マツコさんのような女装家や、ドラッククイーン、飲み屋の方のような、
いわゆる世間的にわかりやすいオネエキャラがほとんど。
彼ら・彼女らもTPOに応じて、求められているものを演じている部分もあると思いますが、とにかくキャラが濃い
普通というと語弊がありますが、
「自分はゲイなんだ。レズビアンなんだ。」
など【カミングアウトされない限り、そうだとは気付かれない人】が実際はほとんどです。
映画の冒頭でLGBTパレード参加者に、写真を撮らせてとお願いしても
「カミングアウトしてない」「顔出しは、、」と断われるシーンが使われていました。
これは、現状自分の性的趣向をオープンしない・出来ない人がほとんど!
と訴えるために、このシーンを入れたと感じました。
※ちなみに僕の彼氏も誰にもカミングアウトしてない人です。
ゲイだって日常の中にいる。普通に生活してるんだ。
と感じられる映画です。
お時間ある方、迷ってる方、ぜひご鑑賞ください!
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