※※※2019.9.5更新※※※訪問ありがとうございます。初めての方はぜひこちらもご覧ください。

振返り1|トンとカミングアウト

振返り1|トンとカミングアウト

このブログを始めて、かれこれ2年。
レンタルサーバーの契約更新が近づき、ブログ継続について考えました。

「更新出来てないし、閉鎖してもいいかな。」

でも、

「ブログ開始当初書こうと思っていたことを、未だに書けてない。」

なので、もう少し続けようと思います。

書きたかったこと

それは、2017年のことです。

2017年

・トンへ同性愛者(ゲイ)であることをカミングアウト
・ベンの海外赴任(9ヶ月間限定)
・祖母の入院
・トンの躁うつ病の悪化による、褥瘡(床ずれ)での入院
・祖母の死
・父の入院
・父の死
自分史上、最悪の1年になりました。

ABOUTより|https://nantokuv.com/first/

幸か不幸か、少しずつ記憶が曖昧に・・

今更感が半端ないけど、なんだかんだ忘れずにいたいので、少しずつ書いてみます。

トンへのカミングアウト

あれはいつだったか・・メールを見返して思い出す。2017年の1月、まだ寒い頃でした。

年始|同棲報告

年末年始の帰省中、夜更けのリビングで、

「付き合って、同棲してる人がいる。ただ、ずっと言ってるように、結婚はしないと思う。」

と、トンにだけ告げました。

・ベンとの同棲も1年半以上が過ぎ、より良い物件への引越しも控え、一生のパートナーという意識も芽生えてきた
・一人暮らしであることを(当時、風邪気味だったのもあり)やたら心配してくれる、そして「私がこんなだから、誰とも結婚しない(付き合わない)の?」と聞いてくるトンを安心させたかった

「そうなんだ、良かった。それなら安心だね。」

その場では明るい雰囲気で終わるも、当然のように荒れ始める(ゴゴゴゴゴ・・)

メール・電話攻撃、開始

東京に戻ると、毎日のようにメール・電話がくるように。

「ぺっちゃんには言いづらくて言えなかった?トンも知らないことにしておくから。今度来た時ちゃんと報告してください。」

いい歳した独身男が、付き合って同棲してる人を紹介しない、しかも結婚は予定してない。そりゃ、親としては新たな悩みの種になりますよね。深く考えずに言ってしまったと、後悔。

1月9日|同性愛者(ゲイ)であることも告げる

ベンとの外食中、またメール受信。

「この間はろくに話もできずに大事なことだけ話して帰られてしまったのでトンの気持ちはパニックです。ぺっちゃんにも言わずばあちゃんにも言えず一人で悩んでいます。やっぱりタニオと彼女のことはもっとちゃんとあって話してわかり合いたいです。隠し事ばかりでは納得できないよ。だってトンにはたった一人の息子だもの。」

(はぁ。そりゃそうだよね。はぁ。)

「こういう風に悩ませてしまうと思ったから黙ってたよ。だけど一人でいて心配と言ってくれたから、安心させたくて言いました。言えるようになったら言うから、しばらくそっとしておいて欲しいです。心を許してる人がちゃんといる、一人じゃないってことで、安心して欲しいです。」

すぐにメール受信・・(はぁ。開くのが怖い。)

「そうですか。隠していて辛かったタニオは私に話してスッキリしたかもしれないけど今までずっと理由も言わず俺は結婚する気ないからの一点張りだから私たちは結婚も孫も諦めるようになった頃急に一緒に暮らしてる人がいる。と聞いたら驚くでしょうよ。そして何も今は話せないしばらくそっとしておいて欲しい。なんて納得できないよ。違う?何も今は話せななら二人で暮らしているのも、知らない方がよかったよ。」

(もうダメだ。)お店を出て、電話で話しました。どんなことでも話して欲しいと言ってもらい、

「付き合ってるのは、男の人。」

と告げた・・と思います(記憶が曖昧)。ハッキリと覚えているのは、トンのリアクション。

言ってくれてありがとう

「そっか。それは言いづらいよね。辛かったね。」
「ぺっちゃんには言わない方がいいかもね。トンも黙っておく。」
「謝ることなんてない。タニオが幸せなら、それでいいんだから。」
「孫なんて、私欲しくないもん。」
「言ってくれてありがとう。」

100%ウェルカムなリアクション。全く想像していなかっただけに、すごく救われました。ありのままの自分を初めてさらけ出して、それを受け止めてもらえた喜び。毎日のメール・電話で疲弊していたのもあって、お互い感動の涙のまま電話を切りました。

その後のメール

「こんばんは。昨日はお互いに忘れられない夜になったね。眠れた?トンは今は眠れない時期だから睡眠薬飲んでもあまり眠れないんだ。でも薬飲むといつ眠くなって寝たんだかわからなくて寝てしまうんだよ。短時間でぐっすり寝てるみたい。そのうち薬がなくても眠れるようになるんだ。全く変な場容器だよね、嫌になるよ(>_<)タニオの人生はタニオが決めていきていくのだから私の思う通りには行かないのはわかっていますがあまりにも私がタニオが結婚しないと言っているのが理解できなくいろんなことを想像していたけどやっと本当のことがなんかスッキリしたかな!早く帰って来て美味しいもの食べよ♫」

「本当に忘れられない日になりそう。今まで、秘密主義みたいに思われてたと思うけど、秘密にしてただいたいの原因は昨日話したことだと思う。隠すくらいなら言った方がいいのか、隠し通すのがいいのか、何が正解かわからなくて、一生秘密にするつもりの時もあったよ。でも今は話してよかったって思う。トンの優しい言葉に救われたよ。ありがとう。
そうだね、薬なしでゆっくり眠れるようになるといいね。美味しいもの食べに行こう!おやすみー」

めでたしめでたし!

もちろん、そんな上手くはいきません!!

「私一人では抱えきれない。」
「ぺっちゃんには言わないの?ばあちゃんに言ってもいい?」
「タニオが選んだんだから、仕方ないよね・・」

はい、当然そんな順風満帆にいくハズもなく。カミングアウトした後も、嫌なこと・嬉しいことがたくさんありました。「言って良かったのか?」正解はないと思います。ただ、我が家の場合は、

1年後にはトンとベンが顔合わせをし、さらに半年後には同棲することになるので、「言って良かった。」と思っています。