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【母との衝突】介護用トイレ。誰がどこまで我慢すべきか

【母との衝突】介護用トイレ。誰がどこまで我慢すべきか

平和宣言をしてから1週間。
多少の浮き沈みはあれど、平和に過ぎていました。
そんな中、デリケートな話になりますが、
【部屋に介護用トイレを置くかどうか】で、衝突してしまいました😥

排尿の問題

入院前

50代後半に入り、漏らしてしまうことがありました。
特に夜、寝ている時が多く、
最終的に夜間は紙パンツを着用することになり、
「紙パンツだなんて恥ずかしい。情けない。」
と離れて暮らす僕に電話し、よく泣いていたのを覚えています。

退院後

60歳になり、少し症状が進んでしまったのか、
・まだ大丈夫と思っても、イスから立ち上がった途端出てしまう
ようになり、昼間も紙パンツが必要になってしまいました。

更に夜間は
・ただでさえ歩けないのに、寝起きでうまく歩けない。フラつく
・尿の量が多く、紙パンツから漏れて、パジャマとシーツを汚してしまう

ようになり、頭を抱えていました。

退院後の対策

・紙パンツの中に入れるパッドを、吸収回数の多いものにする
・防水シートを購入し、ベッドに敷く
・寝る前の水分摂取を少なくする

などしながら、
「漏らしちゃっても仕方ない!」
と騙しだましやってきました。

訪問看護師から、介護用トイレの提案

訪問看護中、突然呼び出され、
・最近、夜間に漏らしてしまうことが増えた
・夜間、フラつきながらトイレまで歩くのは危険
・紙パンツもずっとつけていると気触れ(かぶれ)の原因になる

という理由で、
「冬の寒い間だけでも、介護用トイレを置いてみてはどうですか?」
と提案を受けました。
介護用トイレは、母の実家に亡くなった祖母のものが、恐らくあります。
恐らくというのは、半年前に形見分けで伯母から勧められた時、
・紙パンツでやって行くから、現状では不要
・整理前でモノが多く、使うかわからないモノが増えるのが嫌

と断ったので、今も保管しているかは不明。

介護用トイレ イメージ図

乗り気な母

「わざわざ買ってまではいらないけど、ばあちゃんのがあれば使ってみようかな。」
と導入に前向きな様子。

戸惑う僕

・なぜ今更?
・他に対策の仕方はないのか?

・毎朝尿を流し、洗う必要がある介護用トイレは、最終手段ではないのか?
そんなことを考えてしまい、看護師の提案に曖昧な返事をするしかありませんでした。

介護用トイレ導入に代わる、僕からの2つの提案

看護師が帰った後、もう少し詳しく聞くと
・尿意で目を覚ます
・トイレまでの廊下が長く、寒く、そこまで尿意が我慢できない
・どうせ間に合わないし、寒いし、布団の中で紙パンツにしてしまう

ということでした。

それであれば、介護用トイレを導入しても、
・布団から出られず、結局紙パンツにしてしまうのでは?
・介護用トイレからの立ち上がりはできるのか?

という不安と疑問があるし、
繰り返しになりますが、
・毎朝尿を流し、洗う必要がある介護用トイレは、最終手段ではないのか?
という気持ちもあります。

なので、僕から2つの提案をしました。
1.紙パンツの中に入れるパッドを、更に吸収回数の多いものにする
2.排尿が終わったら、すぐに新しいものに付け替える

母の介護用トイレに対する認識

1.紙パンツの中に入れるパッドを、更に吸収回数の多いものにする
については、
・これ以上分厚くなるのは嫌
・気触れてしまう

ので、却下。
僕もすぐに納得。

2.排尿が終わったら、すぐに新しいものに付け替える
については、
・そもそも取り替えられないから困っている
という初耳情報🙄
そして、これらの回答からの流れで
「私から提案してもダメだと思ったから、看護師さんに相談して提案してもらった。どうしてそんなに介護用トイレを嫌がるのか?そんなに負担?」
という疑問をぶつけられました。

また繰り返しになりますが、
・毎朝尿を流し、洗う必要がある介護用トイレは、最終手段ではないのか?
という気持ち。
勝手に、僕と母の共通認識だと思っていました。
正直、しなくていいなら排泄物の処理はしたくないです。
そしてそれは、
・母もわかっているし、息子にそれをやらせるのも抵抗がある
ものだと思っていたんです。
ココが根本的にズレているから
「せっかくばあちゃんの介護用トイレがあるんだし、試しに使ってみよう。」
という発想になり、看護師さんに相談したんだと、理解できました。

衝突

葛藤。僕が我慢すればいいのか

「出来るなら、やりたくない。」
「正直、負担に思ってしまう。」

そんなことを考えてしまう、僕は心が狭いのか。
介護するなら、こんなの当たり前じゃないのか。

でも、ただ嫌がっている訳じゃない。
手を尽くした上でなら、
「負担に思う。」
なんて言わずにやれる自信がある。

今、この状態で、僕はどこまで我慢すべきなのか。
今の正直な気持ちを隠し、
「全然負担じゃないよ!大丈夫!」
と言えばいいのか。

母は、僕の気持ちを慮ってくれないのか。
「出来るなら、やりたくない。」
そんなことを、言わなければわからないのか・・

少し、本心をぶつける

迷った末に、
「出来ないわけではないけど、
毎朝やることが増える、って意味ではちょっと負担に思う。」

と言ってしまいました。
僕なりにオブラートに包んだつもりです。

ショックを受ける母

「負担なんだ。」

「もういい、頼まない。」

「負担なんて言われたら、もう頼めない。」
とショックを受ける母。

(なんでそう極端なんだ)と、
「すっごい負担、出来ない!って訳じゃ、もちろんない!」

「でも、負担か負担じゃないか、って聞かれたら、
やることが増えるんだから、聞くまでもないでしょ😩」

少々ヒートアップしてしまう僕。

話し合いは、奇妙な平行線に

【介護用トイレを導入したい母、したくない僕】という構図から、
「紙パンツ変えられないってことなら、介護用トイレだって大丈夫だよ。やってみよう。」
「いい、これまで通りでいい。」
真逆になってしまい、話し合いは奇妙な平行線を辿ることになってしまいました。

1度目の話し合い、終了

母が涙ぐんできてしまったこと。
そして、せっかく有給休暇を取った彼氏と3人での外食中で、彼氏が俯くしか無くなってしまったので、1度終了することに。
その場に彼氏いたんかい!!と、セルフ突っ込みしたいくらい後悔😰
僕はハローワークの失業認定日だったので、
母を彼氏に任せて、その場で解散しました。

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帰宅後。2度目の話し合い

複雑な感情のまま用事を済ませ、帰宅。
晩ご飯前に、もう1度母と話しました。

まず
・他の手段はないか考え提案したが、介護用トイレ導入に反対している訳ではないこと
・介護用トイレの管理も、そこまで大きな負担ではないこと

を改めて伝え、
・彼氏の前で、デリケートな話をしてしまったこと
・うまく伝えられなかったこと

を謝罪しました。

改めてお互いの考えを伝え合いましたが、
「私からトイレの話をしても、聞いてもらえないと思って、看護師に相談した。」
という新しい情報があったぐらいで、平行線は抜けられません。
「これ以上話してると、おかしくなる。心が壊れちゃいそう。今まで通りでいい!そう言ってるんだから、もういいじゃない。」
ということで、現状維持で落ち着きました。

後日談

僕との衝突後、彼氏と2人で車で帰宅している時。
家で2度目の話し合いをした後の、3人での夕食。
翌日、金曜の日常。
今日、土曜の休日。
衝突があったことを感じないくらい、平和に過ごせています☺️

僕の癒し

・外食先で逃げ場がないのに、こんな話し合いをしてしまったこと
・気まずいムードになってしまったこと
・その後の母を任せてしまったこと

帰宅後、2度目の話し合いを終えた後、彼氏に謝罪。
しかし怒るでも、呆れるでもなく、
「大変だったね。」
と慰めてくれました。
どれだけ癒されたかわからないです😂

「3人で暮らしている。」
と言うと、驚かれることが多いですが、
(2人だったら崩壊してたかもしれない。3人だから暮らせている。)
としみじみ思います。
同時に、僕は彼氏という味方・癒しがあるけれど、
母にはもう父がいないんだ、と悲しい気持ちにもなりました。

母の癒し

しかし、母は母でちゃんとはけ口を持っています😁
衝突の翌日、金曜日。
訪問リハビリの方に、早速話を聞いてもらい、
「しばらくは今まで通りでやってみよう。」
と改めて思えたそうです。

母の思い。コッソリ読んでしまった日記帳

衝突しつつ、平和な日常に戻っていますが、母の思いが知りたくて、ついやってしまいました。
日記帳を覗く・・
あー、本当はやってはいけないんですどね💦
自分がやられたら、絶対に嫌!

なのに、衝突の翌日の夜。
お風呂に入っている間に覗いてしまいました😖

いい訳

衝突があり、2度目の話し合いが終わった直後。
夕飯の支度をする彼氏を手伝っていたんですが、
母がおもむろに日記帳を付け出すんです。
しかも10分くらい?
いつも以上に真剣に書いてる姿を見せ、おおっぴらにテーブルに放置されたら、覗きたくなっても仕方なくないですか?💦

記されていた、母の思い

漏らしてしまうのが、すごく辛い。
看護師さんに相談したら、介護用トイレを使ってみたらと言われた。
息子が乗り気じゃない様子。
賛成でも反対でもないと言うが、本心では嫌なんだろう。
イヤイヤやってもらうのは、私も嫌だ。
息子と話しているとポロポロと涙が出た。

介護用トイレが【誰の発案】か謎が残りますが、
恐らくは(試してみたい。)と思った母が、
看護師にそれとなく「祖母の介護用トイレがある」と言って、誘導したのかと。

良かったのかは、わからない

今は平和になったものの、漏らしてしまっている現実は変わらない。
昼間も多くなっていて、今日も2度やってしまったので、泌尿器科を受診する予定です。
入院前には通院していたが、改善されなかった為、諦め気味。
僕があの時
「全然嫌じゃないよ。早速介護用トイレ、部屋におこう!」
と言っていたら良かったのか、今回の選択で良かったのか、わかりません。
しかし、
「後悔しても仕方ないし、実の親子だから言えることもある。
これからも母と向き合って、生活していく!」

と改めて思ったことは、忘れずにいたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。