※※※2019.9.5更新※※※訪問ありがとうございます。初めての方はぜひこちらもご覧ください。

母の退院に向けて。不安と希望

母の退院に向けて。不安と希望

病院との話合い

いつもより早い時間に病院に向かい、
母と昼食を食べた後、

・ケースワーカー

・看護師

・作業療法士

そして、母と僕の5人で面談しました。

現在の病状、退院後に向けた準備状況、
一番の当事者である母と僕の不安を整理した結果、

退院は先送り。
医師、ケアマネージャーを交えたカンファレンスを開き、不安を取り除いた上で退院する

ことになりました。

ケースワーカーとケアマネージャー

僕と母は、病院とケアマネージャーが離れたところにいる為、
連携は不可能だと思い込んでいましたが、遠慮することはないと言ってもらえました。

今回の話し合いの場は、こちらから働きかけてやっと実現したので、病院のケースワーカーに不満が募っていました。

しかし、本来はケアマネージャーが主導することだそうです。

それなのに、ケースワーカーがカンファレンスを取りまとめてくれることになり、とても心強く思います。

きちんと不安を取り除いてから退院を迎えられそうで、本当に安心しました。

もう少し小旅行のお見舞いが続きそうですが、志半ばで逝ってしまった父を思えば、頑張れます。

不安

とはいえ、不安が大きいのも事実です。

土曜のお見舞い後の日曜、身体がだるくて夕方まで寝続けてしまいました。

それなりに、疲れているんだろうと思います。

いかんいかんと思い、スーパーに買い物に行くと母から
「〜〜について、ケースワーカーに相談していいかな?」

>その質問何回目!?

「来週は何曜日に来る?時間は?」

>つい昨日、次は何曜日の何時に来るからお昼一緒に食べようね、
>って言ったじゃん!

昔だったら、なんで忘れるかなーと少しイラっとするぐらいだったけど、60歳ということもあり、
認知症になってしまったんじゃ、という不安が勝ります。

閉鎖病棟からテレホンカード片手に掛けてきていると思うと、
悲しくなって、素っ気ない返事しか出来ない自分がいました。

「身体壊さないようにね。思い詰めたらダメだよ。」

いつもそうなんですが、最後は、必ず僕のことを気遣った言葉で締められる電話。

自分が情けない、そして悲しいやりきれない気持ちになってしまいました。

その後、誰と話すでもなく時間がすぎ、
日曜が終わる頃には、身体のだるさに加え、
頭痛もしてきました。

少し頭痛を引きずったままの月曜日の朝は、
最悪な気分でした。

そんな僕を救ってくれたのは、仕事でした。

出社して、仕事をして、同僚と話しているうちに
元気になってきました。

「本当に脱サラして、在宅を目指しても大丈夫なんだろうか・・」

そんな不安が首をもたげます。

希望。時間は有限

しかし、母との時間を大事にしたい!
そしてそれは、今の会社に勤めていては
難しいのも事実です。

父が死んでしまい、
ゲイで孫の顔を見せてあげられないでろう
一人っ子の僕。

母は何を希望として生きていくんだろうと不安に思っていた時、
何気ない会話の中で、母の思わぬ願望を聞くことが出来ました。

「3人で旅行に行きたい」

3人というのは、母と僕と彼氏です。

たまに忘れてしまいますが、
彼氏を親に紹介することも、
受け入れられて会うことも、
1年前には絶対に有り得ないことだと思ってました。

紆余曲折があり、ゲイということを受け入れて、
彼氏のことを受け入れてくれる母に、
元気になって欲しいと心から思います。

認知症含め、どんな病気に掛かって、
誰がいつ死ぬかなんて、誰にもわかりません。

だからこそ、3人旅行の思い出作りは絶対に実現させたいし、
日々の何気ない時間も共有しながら生計を立てたい。

そのための努力をしたいと思うんです。

なんとかなれ!

そんなこんなで、まずは退院に向けて、頑張るしかない!

身体のだるさ、心の不安ともうまく付き合いながら、進むしかない!

進んでいけば、希望はきっと、ある!

そう思って進みたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。